研修会に参加しませんか

 私の育った時代は「自炊」といえば、食事の「賄いつき」下宿ではなく、アパートを借りて自分自身で食事の支度をしていることを意味していた。
 友人との会話も、大学入学が決まり地方から上京する時に
「お部屋見つかった?」
「うん、6畳間に小さな台所がついたアパートなの」
「自炊するの?」
これが、普通であった。

 時代は変わり、昨今「自炊」というと資料をスキャンして電子化して所有することを意味しているようだ。インターネットでは、自炊のための道具一式も売られている。誰が言い出したのかは知らないが、さしずめ資料が材料でスキャナーが調理器具ということなのだろうか。出来上がった電子媒体が夕食のおかずで、頭脳の栄養になりますなどと超未来のロボットの食事みたい。

 病院図書室でも複写機が進化し、複写機でPDFが作られ、そのままPCやUSBへ保存できるようになった。100枚程度の資料をPDFにするのはアッという間で、老化著しい身にはもはやついていくのが難しい。
 資料を電子媒体で提供することを希望する利用者も増えてきた。一体どこまでこれは許されるのだろうか。疑問に感じながらも回答が得られない。

 JHLAの秋の研修会の案内が届いたとき「身近な問題を解く −担当者の知識力アップ」のテーマに「著作権を考える」企画が掲載されていた。病院図書室の複写については、これまでもたびたび話題になってきた。図書室担当者として、正しい知識という調味料を持つことで、超未来の食事もよりおいしくなるかもしれない。
 料理の腕を磨きたい方は、ぜひご参加ください。
  プログラムとお申し込みは、下記から
                           
 http://jhla.org/study/201302.html

(料理の達人見習い)