身近な絶景

私の好きな本の中で、「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」という写真集があります。
それには、厳選された世界の絶景スポットの中で、私の地元にある国営ひたち海浜公園ネモフィラの丘が載っています。
ネモフィラとは、ギリシャ語のnemos(森)と phileo(愛する)が合わさった名前です。森のそばに咲くことが多いところからこの名が付いたそうです。

毎年5月から6月の始めにかけて、約3.5haもの広大な“みはらしの丘”一面に、450万本のネモフィラの花が、丘一面を青一色に染め上げています。
空も、海も、丘も青一色。その境目がはっきり分からないほどのブルーの世界は、なんとも幻想的なのです。
頂上まで歩けば歩くほど、太平洋からの海風に煽られて髪はボサボサ、顔はベタベタになりますが、
ブルーの絨毯のように広がるネモフィラの光景を目の当たりにすれば、細かい事も気にしなくなるというものです(笑)。

また、この“みはらしの丘”では、秋になると約3万6千本のコキアが紅葉し、丘一面が赤色に包まれます。
コキアとは和名をホウキグサといい、昔はこの茎を乾燥させてほうきを作っていたそうです。 実(み)は“とんぶり”といい「畑のキャビア」として親しまれています。
コキアは夏の間は緑色ですが、秋に入って気温が下がると、一気に赤く色づきます。
太陽光の当たり方や紅葉の進み具合などで、紫色やオレンジ色のように見えるものもあり、丘は多彩な赤色で埋め尽くされるのです。
また、丘の裾野にはコスモスが約230万本植えられており、彩りを添えています。

皆さんがお住まいの地域では、どんなおすすめの絶景スポットがありますか?


(N.S)