学会参加記(第63回日本病院学会in Niigata)

【54年ぶり】
 平成25年6月27日〜28日、第63回日本病院学会が新潟県では54年ぶりに開催されるというのを機会に参加してきました。(http://jha2013.jtbcom.co.jp/
 抄録集では演者は600名を超え、病院組織内の全職種のスタッフが参加しているという印象がありました。良い機会でしたので自身のライフワークともいえる当院の患者図書室について発表することにしました。

【プログラム・抄録から】
 テーマ区分は「経営管理:広報と図書室など」となっていて、事務部門のようでした。9題を7分発表、3分質疑応答で進めるのですが、ホームページのアクセス分析やSNSを用いた広報ガイドラインの策定など興味深いものが集まっていました。図書室関係は私を含め次の3題でした。「患者図書室における運営の問題点と今後の展望」(有田)「病院図書室の連携による担当者の育成および相互協力活動」(新潟県病院図書室協会)「健康情報ルームの立ち上げと今後の課題」(岐阜県内の病院)です。座長はなんと手稲渓仁会病院の院長先生で、わざわざ北海道から私たちのためにお出で下さると思うとありがたく、また緊張感が発表前から高まりました。

【いよいよ当日】
 当日は全国から1000名位の参加者があり、開会式も厳かで、会長講演や特別講演は名誉教授や名誉院長クラスの方々のお話でした。内容はとても興味深く、聴衆を笑わせながらのお話しぶりに感銘を受けました。
 顔なじみの多いJHLAと違い、発表はとても緊張しました。事務系の方々が多く質問はないだろうという予想に反し、質問がありました。誰かと思ったら、懐かしいT病院のO先生でした。図書館大好き人間を自認する老先生で、都内や浦和の公共図書館も見学に行かれる図書館の応援団です。自分の発表内容はいま一つで反省がいっぱいでしたが、先生に再会でき質問までしていただけたことが今回のご褒美だったように感じます。
 春の研修会のポスターセッションを思い出しながら、本格的なポスターセッションにも参加してきました。フロアの一角に80程度のポスターがボード両面に貼られ、あちこちで発表されていました。声が聞き取りにくく、興味のあるものは先に読む必要性を理解できました。また、ポスターセッションに医療クラークの発表が多いことに驚きました。今後はもっと病院図書室も参加しないといけないなと感じています。
 今回は演者としての参加とともに講演や発表も聴くことができて大変有意義な2日間となりました。発表に際してご協力くださった新潟県病院図書室協会会員の皆様と、当院共同演者の皆様にこの場をお借りしてお礼申し上げます。          (Arita)