冬まっさかりの北海道から

 こんにちは、北海道の旭川厚生病院図書室、青木です。

 北海道は冬真っ盛りです。旭川では、観測史上初、初雪が根雪となりました。ちなみに本日1/16の午前6時の気温はマイナス15.9度でした。勿論寒いですが、しばれる(寒いという言葉では表現しきれないマイナス20度を超えるような厳しい寒さになること)程ではありません。
しかし、道産子の私でさえも「こんな冬は初めて」と思ってしまったのが、年始の暴風雪です。1月3日、私は帰宅難民になりかけました。
 1月2日、帰省中の友人たちとの食事会で最終的に店を出たのが1月3日の午前3時頃でした。外は猛吹雪で、タクシーはおろか人すら歩いていません。近くのコンビニにまで行くものの、同様の帰宅難民たちで溢れ、とてもここで時間を潰す気にはなれません。カラオケも満室です。なんとかもぐりこんだ大衆居酒屋に一時間ほどいました(この間ずーっとタクシー会社に連絡していますが、一向に電話がつながりません)が、もうここにいても無駄と判断し、友人を引き連れて自宅まで歩きました。私の家は歩ける距離にあるのですが、歩くのを躊躇うほどの天候だったのです。まして、こんなにタクシーがつかまらないなんて思いもよらなかったのです。
 結局、いつもの倍以上の時間をかけて家にたどり着きました。最大限身をかがめて、膝まである雪を漕ぎながら、必死に歩きようやくたどり着きました。へとへとでしばらくは声もでません。5時すぎのことです。
 明るくなるまでタクシー会社への連絡を続けていましたがもう諦めて、それぞれの実家に連絡をとります。しかし車が雪で埋まって出られない、車は大丈夫だけど道路の雪につかえるから出られない、とのことで迎えは期待出来ません。もう自分で何とかする他ありません。結局この日は、バス(路線バス)が前面運休、JR旭川駅近郊は全て運休、タクシーは昼に電話が繋がったのですが電話で予約することは受付けてもらえず、流している車をつかまえてください、とのことでした。結局私の家に避難していた全ての友人たちが、自宅へ到着したのは夕方になってからでした。
 後日看護部長に確認したところ、1月3日出勤の看護師の中には、出勤できなかった職員も何名かいたようです。しかし車が出せない中、殆どの職員がなんとか徒歩で通勤し、約1時間程度の遅刻で済み、それまでは夜勤者が残って対応したそうです。歩道の雪を漕ぐか、車道を歩くか、どちらにしても足元は悪く、寒い中1時間以上も歩き続けるのは道産子といえども、なるべく避けたい状況です。

 私たちは「雪」を甘く見ていたのです。旭川において「雪」は慣れた存在です。空港だって多少の「雪」ではびくともしません。でも私達の足を完全にとめてしまう存在でもあるのだと、心から実感しました。そんな今年の始まりでした。