図書室の宝

少し古い話になりますが、2011年度第1回の研修会グループワークを覚えていますか?
 「わが図書室のブランド戦略 −あなたの図書室の誇れる宝は何ですか?」というテーマでした。
 宝は「私(担当者)」と迷いなく(?)答えられた方が6名と研修会報告にあります。もちろん、私もそのひとりなのですが。
 例年7月下旬に、雑誌の製本を行います。電子ジャーナルへの移行とともに製本冊数も減ってきましたが、それでもひと仕事です。無精者の私は、製本にあわせて、雑誌架の大掃除(ちなみに雑巾で拭くだけです)もあわせてすることにしています。
 昨年も今年も、行方不明雑誌は「ゼロ」です。図書室勤務は超ベテランですが、いつごろからでしょうか、もう10年以上と思いますが、雑誌の紛失がなくなりました。この話をするとどうして紛失がないのかとよく聞かれます。その理由は定かではありません。もちろん、図書室は24時間開室ですから、勤務時間以外は無人です。
複写機が図書室にあり、雑誌を持ち出す必要がない。
・複写料金が無料
これが、大きな理由でしょうか。図書室としては、普通のことだと思います。
 新年度のオリエンテーション(特に医師、研修医)のときに、詳細の図書室説明よりも
「当院図書室は紛失図書ゼロが続いています。皆様の先輩の先生方が、このルールを守ってきてくださいました。今年、図書がなくなるようなことがあれば、今年の先生は出来が悪いという評判になります。くれぐれも無断持ち出しがないようにお願いします。」
を強調します。これが効果があるのでしょうか。それとも私の迫力でしょうか。
単行書もここ数年の蔵書点検で、紛失ゼロです。
 図書室の宝は「紛失ゼロ」それとも「私」どちらでしょう。皆さまもオリエンテーションで試してみては、いかがですか(M.Naoe)。