ケーススタディ真っ盛り

当院では入職6年目の看護師を対象にケーススタディを行っています。5月末にオリエンテーションを行い10月の発表会に向けて、たくさんの看護師が毎年、悩みながらケースと取り組んでいます。
図書室でもオリエンテーションの際、文献指導の時間をもらって話をしますし、この期間は看護師からの問い合わせもたびたびあります。
以前と比べるとコンピュータに触ったことがない看護師も少なくなりましたので、文献検索を代行することもほとんどなくなりました。ただだからと言って昔の看護師よりも文献検索の能力があがったかというとかなり疑問が残ります。
幼いころからインターネットに親しんできた世代が多いので、データベースを利用して検索をすることにはなんら問題はないのですが、手軽に検索できるのがかえって仇になるのか自分の研究テーマと同じテーマで書かれた文献をてっとり早く探し出そうという人が増え、同じテーマの文献がないと簡単にあきらめたり、違ったアプローチからテーマを検討するなんてことはしないようです。
また、考えているキーワードが適切ではないことも少なくないです。文献がヒットしないとか、いい文献がないと言われて、どういうテーマで研究したいのかよくよく聞いてみると検索した言葉がテーマにあっていないこともあります。
来年の文献指導では、医中誌Webや最新看護索引Webの使用方法も大事だけど、研究テーマからのキーワードの選び方などにもっと重点を置いて話してみたいと思います。
先日、来室した看護師が、先輩ナースから「ケーススタディを始めるときにはまず、司書さんに相談しなさい!」と言われてたと聞き、ちょっとうれしい気分になりました。
ただのおせっかいオバサンにならない程度に支援をしていきたいと思っています。
                                    (ラベンダー)