手を携えて復興へ

今回の地震津波による被害の大きさには茫然とすることが多く、
なんとか共に協力し、復興へ向かっていきたいという念に駆られます。
身ひとつで生きている人たちの心配りや、子供たちの笑顔に立ち直れる力が
仄見えます。
一番大事なものを守っていくために、できることは何かを自分の力の範囲で
考えていきたいです。


日本中に重苦しい雰囲気が未だ残る3月26日、著作権委員会が開催
され、改めて病院図書室と著作権について考えさせられました。


私たちは日々、病気や障害と闘っている病院という組織の中で働いています。
私たちは長い間、病院図書室は著作権法31条に該当しないという閉塞的な
考え方に対し闘っています。
患者さんたちを目前にして、診療に専念する医師、看護師、医療スタッフに
なぜ医療文献を複写することを公然と拒むことができるのでしょうか。
一番大事なものは何かという視点が抜けているのではないでしょうか。


日本図書館協会は3月25日に
被災地域への公衆送信権の時限的制限について という 協力依頼を
著作権権利団体に対して発信しています。
http://www.jla.or.jp/earthquake/20110325.html
その文章のなかには、 「被災地の図書館や病院等の公共施設等に・・・」と
書かれているように、明文化されていなくとも病院(図書室)の機能への理解と認識は
多くの方のなかにもあるのです。


千年に一度あるかどうかという震災のなかで、
本当に一番大事なものは何かという視点がとてもとても重要になるのだと思います。


復興へと動いていくためにはもう少し時間がかかると思います。
少なくても今継続してできることは、自分だけのための買いだめはしない、
節電、節水、我慢をすること、被災地に暮らす人たちのことを考えれば
これしきのことは簡単です。
手を携えて乗り切ろう、そしてこの想いを忘れずに。


頑張ろう 日本!


著作権委員会 長谷川)