まんが三昧

みなさま、まんがを読みますか?好きですか?私は大好物です。
アラフォーの私がはじめて買ってもらったまんがは、辻村弘子さんの「あこがれ雲」という単行本でした。絵本や児童文学しか目にしたことがなかった小学校3年生にとって、それはもう衝撃的でした。顔からはみ出さんばかりの大きな目を持つ主人公。話す言葉は顔のそばの小さい空白の中に添えられており、挙句「ドキッ」やら「ガーン」やら、登場人物の感情まで逐一読み手に報告してくれます。

多くの少女まんがでは、お子様の経験乏しい「コイゴコロ」を扱っていて、学習用として描かれたお勉強のためのものとは次元が異なります。ゆえに禁断の領域に足を踏み入れたのも同然で、鼓動は明らかに並みの小学生のものではなくなり、「心臓ドッキドキ、バックバク」状態です。そんな経験、ありませんか。

まんがに取りつかれた私は、30年以上経った現在もまんがの海にドップリ浸かったままなのですが、雑食系というわけではありません。まんがに求めるテーマはランダムに変化します。

ここ3年間のテーマは、ずばり司書モノ。近年司書や図書館員を主人公に据えたまんがが増えてきました。病院図書室で働く前に公共図書館で非常勤勤務していたこともあり、そういう作品を書店で見つけたら即購入します。
就職したての公共図書館員である主人公のレファレンス業務に共感してハラハラしたり、児童書に精通した男性司書に嫉妬を覚えたりと、主人公の司書人生に寄り添えることが楽しくてなりません。

残念なことに、医療現場を描いた作品は多くみられるのに、病院図書司書を題材にしたまんがや小説にはまだ出会ったことがありません。ご存じの方がいらっしゃれば、是非教えてください。もしかしたら既にJHLAのどなたかに取材の申し込みとか来ていたりしませんか。

最後に、私は今でもコテコテの少女まんがが好きで、王子様の歯の浮くようなセリフに相変わらず「心臓ドッキドキ、バックバク」しております。

那覇市立病院図書室 瑞慶山)